[2023年9月2週号]
一関市 阿部 嘉春さん(62)
1987年に専業農家として就農しました。主に1人で取り組んでいますが、農繁期は妻と息子の手を借りることがあります。
今年3月、けがで入院しました。3日間の入院でしたが、退院後は後遺症の頭痛や目まいで、4カ月ほど農作業ができない状態が続きました。妻と息子の協力で自家消費分の米を作ることはできましたが、大部分の田に作付けできず、年間収入が大幅に減り、保険金を受け取りました。けがで作付けできないという事態にも対応できる収入保険に加入して良かったと思っています。
水稲共済は自然災害による減収を共済金の支払対象としているため、補償が不十分だと感じていました。収入保険の話を聞き、すぐに加入を決めました。補償範囲の広さが魅力ですね。米価の下落にも対応する収入保険は、従来の共済よりも農家が望んだものになっていると思います。
収入保険は青色申告していることが加入条件となります。私は就農してすぐに青色申告を始めました。税制の優遇だけでなく、農業経営を見直し、次年度に役立てることができるのも良い点ですね。
近年は異常気象が多く市場も不安定で、リスクを背負いながらの農業経営だと思います。さらに、病気やけがで作付けができない場合、1年分の収入がなくなることになります。どの農家にも起こりうることなので、皆さんに加入をお勧めしたいですね。
▽水稲約3・7㌶