【新聞:岩手版】子育て世代のメンバーが専門店 好評の地産パン

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

【新聞:岩手版】子育て世代のメンバーが専門店 好評の地産パン

[2019年9月1週号]

 【北部】軽米町円子地区の「まるこパン工房コパン」(大村錦一代表)では、地元のパン製造施設を利用し、今年5月からパンの製造・販売を開始した。パンを製造するのは、子育て世代の女性7人。地元の食材で製造した無添加のパンで、地域の活性化につなげたい考えだ。

農家が野菜や果物を提供

メンバーは子育ての合間に仕込みに参加

 「軽米町にはパン専門店が無く、住民からの要望も多かった」と話すのは、パンの製造と販売を担当する大村友美子さん(36)。2018年に、同町が軽米町円子地区交流センター内にパン製造施設を導入し、同工房を設立された。同年11月からはパンの試作が始まった。

 原材料の小麦は、すべて県産の「銀河のちから」と「ゆきちから」。水も、県産の天然水を使用する。大村さんは「蜂蜜や野菜もできるだけ地元のものを使っています。子どもにも安心して食べてほしいので、添加物は使用していません」と話す。

 野菜や果物は、地元農家から提供されることもあるという。「いただいたリンゴで作ったパンは、お客さまから好評でした」と感謝する。

「おいしい」の声が励み

パンは工房で販売する

 大村さんをはじめ、パンを製造するメンバーは、全員が子育ての合間に参加。「育児とパン作りの両立は大変ですが、みんなが協力しておいしいパンができたときはうれしい」と笑顔で話す。

 「『おいしかったからまた買いに来たよ』というお客さまの声が励み」と大村さん。一番人気の食パンは、生地の長時間発酵により小麦本来の風味やきめ細かなふわふわの食感が特長だ。

 パンの販売は毎週火曜日から金曜日、正午から午後3時30分まで。営業時間を変更する場合があるので、フェイスブックで確認してほしいという。

 大村さんは「人通りの少ない円子地区に、たくさんの人が足を運んでくれたらうれしい」と話す。


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