【新聞:岩手版】念願のブルーベリー栽培

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

【新聞:岩手版】念願のブルーベリー栽培

[2019年3月3週号]

【東南部】「昔から農業がしたいと思っていた」と話すのは、遠野市附馬牛町の「つくしファーム」園主の打越義之さん(58)。妻・美保子さん(55)とともに滋賀県から遠野市に移住し、ブルーベリーを栽培している。また、広い敷地を生かして農家民泊にも夫婦で取り組む。

「以前住んでいた滋賀県でも、都会ではなく自然が多い琵琶湖のそばに住んでいました」と話す打越さん夫妻

 インターネットで遠野市附馬牛町の物件を見つけた打越さん夫妻は、滋賀県から1泊2日で物件を内見した。義之さんは「ブルーベリーに興味があって、広い土地を探していた。1万5000坪の敷地とロケーションが気に入り、以前住んでいた方から農機具なども譲ってもらえた」。これで決断し、美保子さんと2018年2月に移住した。

先進農家から学ぶ

 約2㌶の畑では、農薬を使わずにブルーベリーを栽培。収穫期には摘み取り体験を行っている。今年は、小学生の農業体験も計画しているという。

 「本や資料などを読んで独学で栽培しているが、本で読むのと実際は大きく違う」と義之さん。「ブルーベリー栽培に取り組んでいる農家さんに畑を見てもらい、剪定した枝を『もっと詰めてもいい』とアドバイスをいただいた。まだまだ勉強中」と話す。

つくしファームのブルーベリーを使用したソースとジャムは、遠野ふるさと村や伝承園で販売している。

民泊に付加価値を

 移住とほぼ同時に農家民泊にも挑戦。宿泊客は、旬の野菜の収穫体験や、狩猟免許を持っている義之さんの案内でわな猟の見学などができる。

 また、義之さんはドッグトレーナーの資格も持っていて、ドッグスクールの体験も可能だ。

 義之さんは「自分達の農業の技術を向上させるのは当然ですが、季節ごとの農業体験や狩猟の見学など、民泊に付加価値をつけて、海外からのお客様もお迎えしたい」と今後の展望を話した。


ページ上部へ