【新聞:岩手版】技術向上と新たな品目も

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

【新聞:岩手版】技術向上と新たな品目も

[2023年1月3週号]

「栽培技術を上げて、より品質の高いレタスを作りたいです」と駒木さん

一戸町

駒木 智成さん(25)

 2020年に就農し、母とパート従業員4人で結球レタスを栽培しています。JAや契約を結んでいる農園へ、昨年は1万3千ケース出荷しました。

 一戸町奥中山地域は夏でも冷涼な気候で、レタス栽培に適しています。昨年は3月に種をまき、1カ月ほど育苗した後に畑へ移植しました。春は50日、夏は40日間隔で収穫し、10月まで作業が続きました。

 レタスの出荷が終わる冬場は、奥中山の防災センターで除雪作業に従事しています。先輩や同世代の農家が多く働いているので、栽培方法や経営内容などの情報を交換していますよ。

 昨年は7月からの長雨の影響で一昨年の半分まで収穫量が減少しました。日照不足による生育不良に加えて、雨で圃場に入ることができず、思うように作付けや収穫が進みませんでした。圃場の中でも水はけがいい場所を選んで作付けするなどの対策を取り、収穫皆無は回避できましたが、やはり天候にはかなわないと実感し、悔しい思いをしました。

 今年は収穫量を確保して、契約栽培している農園への出荷を切らさないようにしたいです。先輩農家や普及センターから学んで、技術向上につなげたいですね。

 冬場も継続して収入を得て、経営を安定させられるように、ハクサイなど別の品目の栽培にも挑戦したいです。

▽レタス5㌶


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