【新聞:岩手版】環境整え生産性維持 餌の配合で優良卵に

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

【新聞:岩手版】環境整え生産性維持 餌の配合で優良卵に

[2022年1月3週号]

奥州市

松本 崇さん(39)

 2010年に父から受け継ぎ、採卵養鶏を続けています。

「人々の活力となれるようなおいしい卵を作っていきたいです」と松本さん

 3年前に取材を受けたときは、「ボリスブラウン」という品種を平飼いで400羽ほど飼育していました。しかし、飼育小屋内が密状態になってしまい、ニワトリにとってストレスになっていることに気づきました。

 鶏はストレスを感じると、卵の生産性が落ちてしまいます。現在は350羽ほどに抑え、小屋の中に仕切りを設けて、ストレスを感じにくい環境を整えるように心がけています。

 餌は国産で、なるべく奥州市産の農産物などを使うようにしています。飼料米や古米などの米をメインに、大豆や野菜、魚を粉状にしたものを混ぜて与えています。

 餌の配合は、季節によって調整しています。暑さに弱いので、食べる量が落ちても身が痩せないように、夏はタンパク質を多く含む魚粉と大豆を多く混ぜ、冬は鶏の体温を上げるために、カロリーが高い米の量を増やしています。また、ビタミンDが不足すると、卵の殻が作られなくなるので、常に気を付けています。

 卵はお客さんに直接配達しています。お客さんから「おいしかったよ」と言われることがうれしいし、やりがいにつながっていますね。良質な卵を届けるために、これからも餌の配合に気を配って飼育していきます。地域の多くの方々にぜひ食べてもらいたいです。

▽養鶏350羽


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