【新聞:岩手版特集号】復興への思いを込めて

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

【新聞:岩手版特集号】復興への思いを込めて

[2020年1月3週号]

▽宮古市末広町「有限会社山清商店」社長・山崎幸穂さん(60)

「店頭販売のほか市内の飲食店で味わうことができます」と山崎さん

 宮古市新里地区で生産されたヤマブドウを使用した「山ぶどうワイン壱穂゜」を販売しています。

 山清商店は東日本大震災を経験し、地元の素材を生かした商品を販売して復興の一助になりたいと考えていました。その中で、知人からの紹介で山ぶどうワインの美味しさを知り、宮古産のヤマブドウを使ったワインを造りたいと思いました。

 JAを通じて、宮古市新里の山ぶどう生産組合(東舘新一組合長=71歳)を紹介してもらい、2013年から山ぶどうワイン事業に着手しました。醸造は葛巻町の株式会社岩手くずまきワインに依頼しています。13年秋に収穫したヤマブドウ1㌧を仕込んだワインは、14年4月から販売を開始しました。

「醸造用への出荷でヤマブドウの販路拡大につながった」と東舘組合長

 味は、甘口でヤマブドウの甘酸っぱさを生かすように仕上げています。女性を中心にリピーターもいます。食中酒なので料理と一緒に楽しんでもらいたいですね。

 山ぶどうワインのほかに「壱穂゜」の銘柄で米焼酎と純米酒も販売しています。東日本大震災からの復興への思いを込めて壱穂゜と名付けました。「一歩」を踏み出したいと思っている方にぜひ飲んでもらいたい商品です。

▽料理と一緒に楽しんで「山ぶどうワイン壱穂゜」720㍉㍑、2200円(税抜き)


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