【新聞:岩手版】楽しさも届ける野菜セット販売

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

【新聞:岩手版】楽しさも届ける野菜セット販売

[2018年岩手版10月3週号]

【花巻市】アイガモ農法による水稲栽培や、有機肥料を使った野菜栽培に取り組むのは、花巻市東和町で「ひばり農園」を経営する武下芳道さん(41)。野菜は日本では珍しい品種を栽培し「毎日の食事が楽しくなるような野菜作りを」と品質向上と販路拡大を目指す。

「旬の野菜をお届けします。色とりどりの野菜をお楽しみください」と武下さん。1セットは8~12種類で2000円(税込み)

 宮城県出身の武下さんは、東日本大震災を機に花巻市東和町に移住。「自給自足の田舎暮らしや有機物を使った農業に関心があった」と自然農法に取り組む農家のもとで2年間研修を受け、2015年に就農した。現在は農薬や化学肥料を使わず、水稲30㌃、野菜40㌃を栽培する。

 水稲は、日本で初めて人口交配で育成された「陸羽132号」をアイガモ農法で栽培。「天日でじっくりと干すことで、風味のあるおいしいコメになる」と「はせ掛け」で自然乾燥させる。

 野菜は少量多品目栽培。100種類以上を手掛け、「ひばり農園の野菜セット」として販売するほか、花巻市のふるさと納税返礼品にも採用されている。

シルバーマルチも奏功

もみ殻堆肥。土壌を柔らかくし、水はけの向上に期待できる

 畑には、米ぬかやナタネの油粕など植物性の肥料を使用。土作りにも力を入れ、もみ殻堆肥で土壌環境を整える。「病気や虫に悩まされることが少なくなった」と有機肥料に手応えを感じている。

 また、今年は光合成の促進を図るためシルバーマルチでナスとピーマンの試験栽培を実施。「同じ品種を植えて、マルチの有無で生育を比べた。マルチ栽培の方が大きく育った。次に生かすデータにしたい」

 今後は販路拡大を目指す。「お届けする野菜は季節に応じて顔ぶれが変わるので、お客さんも楽しめると思う。消費者の声をもとに、野菜の提供先を増やしたい」

 

 


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