[新聞:岩手版] 売上達成へ一直線

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

[新聞:岩手版] 売上達成へ一直線

[2017年8月3週号岩手版]

【北上市】「自分がイメージするものが作れたときにやりがいを感じます」と話すのは、北上市稲瀬町で野菜生産に励む千葉康弘さん(36)だ。ネギやキャベツ、トウモロコシを中心に多くの野菜を手掛けている。

 遠野市出身の康弘さんは、28歳のときに結婚し、水稲農家に婿入りした。サラリーマンをしていて農業に興味はなかったが、義父の「農業をやってみないか」という言葉がきっかけで就農を決意した。

「農業に対する意識を高く持って、地域に求められる生産者になりたい」と康弘さん

 「不安しかなかったけど、1人で水稲を15㌶も栽培する方が近くにいて、自分でもやれるはずだと思いました」と当時を振り返る。

 水稲だけで農業をしていくには将来的に難しいと感じた康弘さんは、野菜の生産に取り組むために先進農家で2年間の研修に励んだ。

 農業を始めてみて「自分が作った野菜を食べた方が『おいしかったよ』と言ってくれたときが一番うれしいです」と笑顔の康弘さん。「農業は自分がやりたいようにやれるのが魅力だと思います。その分、責任が大きいのでしっかりやっていかないといけない」と気を引き締める。 

 同年代の若手農業者と作業することが多く「北上は若い人が増えてきて農業に明るいイメージがありますね」と話し「難しいことですが、農家が売りたい価格で売れるような仕組みが整えばもっと農業をする人が増えてくる」と期待する。

 「今は売り上げ目標の達成だけを考えています」と康弘さんは、今後について「農業に対する意識を高く持って地域に求められる生産者になりたい」と意気込む。


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