[新聞:岩手版]野菜約20種類、原木シイタケ~安定供給へ効率良く~

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

[新聞:岩手版]野菜約20種類、原木シイタケ~安定供給へ効率良く~

[2016年7月2週号 岩手版]

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「地産地消が一番の理想」と話す牧野さん

【宮古市】約20種類の多品目野菜、原木シイタケ生産に励む宮古市田老の牧野正利さん(54)は、今年で就農4年目。「地産地消」を目指し、宮古市のスーパーや産直施設を中心に通年出荷している。効率の良い作業を心がけ、さらなる安定供給を目指す。

5年前の東日本大震災で津波の被害に遭い、食料がほとんどない状況を体験した牧野さんは、あらためて食の大切さを痛感し、就農を決意。勤めていた会社を辞め、ピーマン、シイタケなどの栽培方法を近隣の農家から約1年間学んだ。

就農2年目には、震災により流出した農地(50㌃)の復旧が終わり、根菜類を栽培。ダイコン、ハクサイが品薄となる時期の供給拡大に成功し、収量、収入の向上につながった。

現在、露地100㌃でカボチャやインゲンなど約20種類の野菜を栽培するほか、ハウス4棟(4.5㌃)でナスやトマト、原木シイタケ(1万5千本)を生産する。妻の明美さん(52)が収穫、出荷を担当し、効率よく作業を進めている。また、「農業は体力勝負」と話す牧野さんは、作業の省力化を図るため、手間がかからない品種を多く取り入れていて、一作物にかける労力と時間の軽減に努めている。

「震災当時は食べ物に困ったが、地域の米、野菜に助けられた」と話す牧野さんは、地産地消を目指し、市内のスーパーや産直施設に出荷している。生産した野菜などを余すことなく販売し、収益性に期待できることに魅力を感じているとのこと。

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収穫前のナス。宮古市内の産直施設等で販売している

牧野さんは「供給が間に合うように作業の流れを早くつかんで効率よく栽培し、収量を増やしていきたい」と話していて、「産直で販売しているとお客さんの声が直接聞けるので励みになる。良い物も悪い物も全て自分次第。常に責任を持って生産していく」と意気込む。

今後については「宮古の冷涼な気象条件を生かし、他地域との差別化を図るため、出荷時期の重複を避けると共に、競合しない作物の選定をしていく。冬場の収入源確保に向け、ハウスを8㌃まで拡大していきたい」と意欲的だ。


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