[2024年9月1週号]
奥州市 佐藤 英雄さん(56)
1998年に就農しました。従業員21人で、リンゴ「つがる」や「ジョナゴールド」「サンふじ」などを栽培しています。
収入保険には、制度が開始された2019年から加入しています。40年ほど果樹共済に加入していましたが、特定危険方式が終了することがきっかけとなって、収入保険に移行することを決めました。
収入保険の魅力は「つなぎ資金」があることですね。昨年は春先の低温で中心花などに凍霜害を受けて、4月時点で減収が確実になってしまいました。また、降ひょうや台風7号などの被害もあり、平年の収入の4割ほど減収となりました。農業経費の各種支払いが難しい状況でしたので、つなぎ資金を申請しました。保険金の一部を早期に受け取れたので、農業資材の購入費用などを無事に支払えました。
今年も凍霜害が発生しました。中心花が落ちた場所があります。長雨も心配ですが、秋にかけて台風による落果や枝ずれなどの被害も考えられます。災害に備えるため、収入保険には加入した方がいいと思います。
若い人に農業に興味を持ってもらうため、今後は学生を中心にインターンシップを実施したいですね。学びの機会と農業に触れる機会を設けて、農業離れを少しでも緩和させたいです。
▽農事組合法人栗生沢りんご園代表理事
▽リンゴ15・2㌶