【新聞:岩手版】ハウスでフィルム栽培 理想のミニトマト追求

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

【新聞:岩手版】ハウスでフィルム栽培 理想のミニトマト追求

[2026年6月1週号]

 【東南部】陸前高田市の株式会社D‑Design Farm(ディー・デザイン・ファーム)では、フィルム栽培でミニトマトを生産する。土の代わりにフィルムを使用し、フィルムを用いて給水制限をすることでトマトに必要な水分ストレスがかかり、糖度を高めるという。同社代表取締役・太田弘樹さん(34)は「自分の手で理想のミニトマトを育てたい」と力を込める。

高糖度へ水分量を緻密に調整 ピートモス利用で土作り省力化

フィルム栽培の仕組みを説明する太田さん

 太田さんは北九州市出身。小学生の頃に母の実家がある陸前高田市へ移住した。太田さんは「兼業農家だった祖父母の姿を見て育ったことで、農業に関心を持った」と振り返る。

 株式会社JAおおふなとアグリサービスに勤務していた太田さんは、ミニトマトを担当する。「千葉県で3カ月間研修を受けて栽培技術を学んだ。ミニトマト栽培の魅力にどんどん引き込まれた」と太田さん。2022年11月に独立して、法人を設立した。現在は従業員10人とともにビニールハウス3棟でミニトマトを栽培する。

 「研修先で学んだことを生かし、フィルム栽培に取り組んでいる。自動潅水装置で時期やトマトの状態に合わせて潅水時間と量を調整し、水分量を精密にコントロールしている」と太田さん。装置などの導入経費とハウスでの栽培が必須となるが、土の代わりにピートモス(植物由来の有機資材)を使用しているので土づくりの過程が少ない。作替えの工程が簡易なので作業しやすいなど、メリットが多いという。                                                    

 

ミニトマトは園芸施設で直売もしている

 同社では「めんこいトマト」と「六つ星トマト」というブランド名で県内外のスーパーや百貨店に出荷するほか、ふるさと納税の返礼品にも採用されている。また、4月に開催された第5回全国ミニトマト選手権(日本野菜ソムリエ協会主催)では、銀賞を受賞した。

 太田さんは「ミニトマトを使ったジェラートの商品化を目指している。トウモロコシやスティックセニョールなどの栽培にも挑戦している」と話す。


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