【新聞:岩手版】営農継続の備えとして

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

【新聞:岩手版】営農継続の備えとして

[2025年3月1週号]

八幡平市 田村和大さん 44歳(トマト80㌃、アスパラガス7㌃)

 2015年に就農しました。現在はパイプハウス35棟で、トマトとアスパラガスを栽培しています。園芸施設共済には父親の代から加入していて、ハウスを増設するたびに追加で加入しています。

防風ネット設置や結束バンドを利用

「被害を受けた時に、共済金が支払われて助かった」と田村さん

 ハウスを設置しているのは、風を遮るものが少ない場所です。防風ネットや結束バンドを使って対策をしていますが、過去には強風によるビニール被害がありました。

 「掛金を支払うのが大変」という声も聞きますが、被害を受けた時に共済金を活用できた方が、復旧費用は抑えられます。近年は農業資材が高騰しています。また、天候不順による減収や販売価格の低下なども不安要素です。そのため、災害などが発生しても営農を継続するための「備え」として、パイプハウスは園芸施設共済、野菜は収入保険に加入しています。

 12月初めから2月上旬までは、アスパラガスを収穫しています。4月中旬からは「桃太郎みなみ」と「りんか409」という品種のトマトの栽培が始まって、11月中旬まで続く予定です。今後は栽培条件、環境に合う品種の栽培を試したいです。いいものはどんどん取り入れていきたいですね。


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