【新聞:岩手版】異常気象に負けない米作りを目指して

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

【新聞:岩手版】異常気象に負けない米作りを目指して

[2026年5月1週号]

 【磐井】平泉町長島の佐々木正樹さん(52)は、一部の圃場で節水型乾田直播を導入した。佐々木さんは「苗づくりの手間など大幅に削減することができた。移植栽培も併用して、いろいろな気象条件にも対応して安定したコメ作りをしたい」と話す。

節水型乾田直播を導入 苗作りの手間大幅削減 

 節水型乾田直播とは、乾いた田んぼに直接水稲の種を撒き、最小限の水で田んぼを湿らせて稲を育てる栽培方法。育苗や田植えに加えて、代掻き作業なども不要となる。佐々木さんは「作業負担軽減だけでなく、水不足対策にもなる」と話す。

畝間20㌢、12条播きの播種機

 佐々木さんは、節水型乾田直播を2025年に導入した。プラウで天地返しをし、トラクターで整地をしてから、播種前にローラーで鎮圧する。佐々木さんは「生育にムラが出ないように、ある程度の均平が必要。水が溜まらないようにしている」と話す。

 播種量は10㌃当たり6㌔。25年の収量は10㌃当たり480㌔ほどだったという。「移植栽培の播種量は10㌃当たり3㌔で、収量は10㌃当たり540㌔ほど。種子代が倍になって収量は減ったが、水張りや水管理の省力化、特に苗づくりの手間が減ったのが大きい」と手応えを感じている。

 雑草対策が課題だ。佐々木さんは「水張りをしないので雑草が出やすい。適切なタイミングでの除草剤散布を心掛けている」と話す。

 佐々木さんは、両親のほかアルバイト3人で水稲22㌶を栽培する。このうち16㌶が移植栽培で6㌶が乾田直播。そのうち、2㌶が節水型乾田直播となる。佐々木さんは「節水型乾田直播は水不足への備えになるが、メインは移植栽培。いろいろな栽培方法を併用しながら、その年の気象条件に対応したい」と力を込める。


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