【新聞:岩手版】トマトとイチゴを経営の柱に 従業員を周年雇用

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

【新聞:岩手版】トマトとイチゴを経営の柱に 従業員を周年雇用

[2026年5月3週号]

 【盛岡北】従業員、パート合わせて約26人を雇用し、ビニールハウス47棟でトマト(127㌃)を栽培する盛岡市好摩の玉山龍輔さん(49)。イチゴ(12㌃)の栽培を経営に取り入れたことで一年を通して収入を確保している。ハウスには自動換気や自動灌水システムなどを導入。作業の省力化につなげたほか、温度管理を徹底して、収量アップも目指す。

リレー栽培で収入が安定 環境制御装置で管理省略

「産地維持をしながら、良品質なものを出荷したい」と玉山さん

 建設会社で働いていた玉山さん。「自分で経営がしたい」と農業の道に進んだ。八幡平市の農家のもとでトマト栽培を学び、2013年に就農した。

 トマトは「りんか409」や「麗月」を栽培する。3月上旬に播種して4月下旬に定植。6月から11月上旬まで収穫する。24年からはイチゴ栽培を開始した。「イチゴは軽いので、従業員の作業負担も少ない」と玉山さん。「紅ほっぺ」など3品種を、トマトの出荷が終わる11月下旬から翌年5月下旬まで収穫する。玉山さんは「収入が安定したので、従業員を周年雇用している」と話す。

 「トマトは28度、イチゴは25度くらいが適温。温度管理に気をつけている」と玉山さん。昨年は夏場の高温対策として、5月から6月にかけてハウスの屋根面に遮熱剤を塗布した。また、ハウスには自動換気装置を導入している。「冬場は積雪でハウス側面が塞がれることを考慮した」と換気口は側面ではなく、ハウスの肩部に設置した。開口幅約1㍍を自動で開閉する。

 潅水やイチゴの光合成を促進させるための炭酸ガス施用は、タイマーで設定して自動で行う。玉山さんは「手間が省けたことで、ほかの作業に時間を費やせるようになった」と話す。

 法人化と生産規模の拡大を視野に入れる玉山さん。「イチゴは10㌃当たり8㌧の収量が目標。トマトも現在の年間収量200㌧を上回りたい」と意欲を見せる。

栽培状況などは写真共有サイト(インスタグラム)で発信


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