[2018年9月1週号]
【奥州市】自家産のリンゴを使用した焼き菓子やジュースを提供する奥州市江刺稲瀬のカフェ「Mizusaki Note」が人気を集めている。リンゴは旬の品種を使用し、店内から望むリンゴ畑の景色やカフェの及川健児代表が製作した家具なども人気が高い。
眺望、手作り家具も好評
宮城県で家具の製作などをしていた及川代表は「手作りの家具と自家産リンゴの両方を生かすことができる」と、2010年にカフェを開店。その後、実家の「及川りんご園」の経営を引き継ぎ15年に就農した。
複数品種の飲み比べも
日替わりのケーキやリンゴジュースなどが人気メニュー。リンゴジュースは、複数の品種を飲み比べることもできる。リンゴ本来の酸味や甘味を品種ごとに楽しむことが可能だ。また、店内では手作りのジャムやリンゴサイダーなども販売している。
「できるだけ国産の食材を使用したい」とリンゴは自家産だけを使う。主に、カフェの運営を担当する及川代表の妻・由希子さん(42)は「もうすぐ収穫の最盛期なので、リンゴのメニューが増える」とPRする。
リンゴ畑を望む店内からの眺めも特徴のひとつだ。また、店内のテーブルや椅子などは、隣接する「家具工房JP‐STYLE」で製作。カフェの来客からも好評だ。「リンゴも家具も自分たちが丁寧に作業している。お客さんからの反応がやりがいにつながる」と及川代表は笑顔を見せる。
加工品専門の工房を
「これからは、加工品に力を入れたい」と話す及川代表。お菓子やジャムなど加工品専用の工房建設も視野に入れている。