[2021年1月1週号]
滝沢市鵜飼
若松 敏明さん・71歳
2020年の春から、宮城県の牧場よりの褐毛和種を預かっています。もともとは酪農が経営主体でしたが、近年は続けることに体力的な不安を感じていました。新しいことをやってみたいという気持ちが
ある中で、勧められたのをきっかけに、切り替えを進めているところです。
褐毛和種は主に熊本県で飼育されていて、岩手県内で携わっている畜産農家はごく少数のようです。適度な脂身で、近年は消費者の人気が高まっていると聞いています。
穏やかでおとなしい性格なので、育てやすいと感じます。暖かい熊本から来ていますが、気温の変化には強いみたいですね。基本を忘れずに牛舎内を小まめに見回って、常に清潔を保つように心掛けています。
7月ごろから、子牛が生まれ始める予定です。最初の子牛たちが無事に生まれて軌道に乗るまで、不安もありますが、やはり楽しみですね。
新しいことを始めたので、充実した毎日を過ごすことができました。搾乳と比べて、体力的な余裕ができたのは大きいですね。これからも長く続けていきたいです。
21年から預託牛を100頭に増やすことを目指します。そのために、現在の牛舎を少しずつ改造して、広げているところです。私も丑年なので、令和3年が良い年になるように願っています。
▽褐毛和種50頭、乳牛17頭など