【新聞:岩手版】つなぎ融資で精神的ゆとり

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

【新聞:岩手版】つなぎ融資で精神的ゆとり

[2021年9月1週号]

「収入保険に加入して経営を安定させることで、精神的なゆとりができました」と佐々木さん

盛岡市 佐々木 靖志さん

 1991年に就農し、3年前に法人化しました。収入の半分以上を占めるタマネギ苗を筆頭に、10種類以上の野菜苗を育て販売しています。

 タマネギ苗は気候に影響されやすく、作柄が安定しません。就農後、育苗に失敗した年が何度かあり、苦労したことを覚えています。

 経営規模が大きくなり、リスクを減らす方法を考えていたときに、収入保険制度が始まり、すぐに加入を決めました。

 昨年は新型コロナウイルス感染防止の観点からパートさんを雇えず、出荷作業が間に合いませんでした。また、8月末の移植期に雨が少なかったことで苗の生育が遅れ、収入は例年の6割程度でした。

 収入の落込みが激しく、各種支払いが不安でしたが、保険金を前払いするつなぎ融資制度があったため、安心したのを覚えています。申請手続きは簡単で、10月末に申請し、12月に口座に振り込まれました。支払いが早急で良かったですね。

 近年は自然災害が多く、新型コロナウイルスのような事態にも直面し、想定外のリスクが増えています。経営を安定させるために、収入保険への加入は必須だと思います。

 リスクへの備えができ、精神的なゆとりが持てました。会社や家族について考える時間が増え、以前より生活の質が上がったと感じます。掛金や保険金の試算ができるので、少しでも収入保険に興味のある方は、試算してみることをお勧めします。

▽株式会社みるまえ佐々木園芸代表取締役▽タマネギやレタスなどの野菜苗1・5㌶▽61歳


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