【新聞:岩手版特集号】生産者仲間も支えに 同じ道の息子に期待

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

【新聞:岩手版特集号】生産者仲間も支えに 同じ道の息子に期待

[2019年1月3週号]

 2002年にサラリーマンから転職して就農しました。昨年は息子も就農し、一緒に頑張っています。

「5年過ぎたころからものづくりが見えてきて、落ちついて取り組めるようになりました」と話す元一さん㊧と息子の一樹(かずき)さん(33)

 就農して最初の5年間はとにかく必死でしたね。農業経営について何も分かりませんでしたので、普及センターやJAの方から営農についていろいろと教えていただきました。

 また、当時は若い方がどんどん農業に参入していましたので、若手生産者同士で親睦を深めて情報交換をするために、JAのトマト部会担い手班を結成しました。現在も、20代から50代まで20人以上が参加して活動を続けています。新規就農者も多いので、先輩農家から栽培のアドバイスをもらう絶好の機会にもなっています。

 技術的には機械の進歩にかなり助けられています。機械でハウス内の温度や湿度の数値管理ができるようになり、労働生産性が向上しました。肥培管理やハウスのサイドの巻き上げなど、昔は手作業で行っていたことも、今は制御盤で行うことができます。工数が少なくなった分、ほかの管理業務へ手を回せるようになりました。

 息子は私と同じくサラリーマンからの転職です。今は何をするべきか考えるだけで大変だと思います。将来は地域の担い手として、地域全体のことを意識して、地元の農業を盛り上げてほしいですね。

▽59歳▽経営内容=水稲2・5㌶、ハクサイ20㌃、ビニールハウス20棟(トマト)


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