[新聞:岩手版]東京・昭島市の若手経営者と交流~見つけよう経営のヒント~

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

[新聞:岩手版]東京・昭島市の若手経営者と交流~見つけよう経営のヒント~

[2016年3月4週号 岩手版]

2016-03-04-11【岩泉町】業種を超えて交流を深める岩泉町の「岩泉町農村青年クラブ」と東京都昭島市の若手経営者組織「昭島青年経営者クラブ(AIJ)」。農業体験を通じて今後の経営のヒントを見出そうと、先ごろAIJが岩泉町を訪れた。両者は長期に渡り、継続的な交流を深め、相互の発展を目指す。 

岩泉町と昭島市は小学生の相互交流が約20年続くほか、さまざまな機会で交流を深めてきたことから、2014年に友好都市協定を締結。同青年クラブとAIJは昨年から交流をスタートしていて、昨年は昭島市で開催された産業まつりに参加し、岩泉町産の野菜販売などを通して絆を深めた。 

今回は、県外研修会「春季セミナー」としてAIJのメンバー30人が来町。農業体験では4班に分かれて、豆腐作りやイチゴ栽培ハウス・牧場視察を行った。

開講式では同町農林水産課・鷹家隆志課長が「岩泉町の第一次産業をぜひ肌で感じてもらいたい。この交流関係が少しずつでも大きくなってくれることを願います」とあいさつした。

豆腐作りでは、水に浸した大豆を潰す作業から体験し、出来たての豆乳や寄せどうふを味わった。

豆腐作りを指導した同町の佐々木精一さんは、「県外からの受け入れは10年ぶり。今後も体験を受け入れていきたい」と話した。

2016-03-04-12イチゴ栽培ハウスでは生産者と意見交換をしたり、牧場では牛のブラッシングを体験。参加者は「全てが新鮮だった。出来たての豆腐はおいしかったし、どの体験も楽しかった」と満足した様子だった。

 AIJの中野陽介理事長は「県外研修で農業体験は初の試み。とても貴重な体験となった。今後も互いに行き来できる関係を築いていきたい」と話す。

 岩泉町農村青年クラブの竹花卓也会長は「互いの地域に出向いて交流することは良い刺激になっている。農業生産の発信は農家の自信にもつながるので今後も交流を続け、新しいことに挑戦できれば」と、地域農業の活性化に期待を寄せている。


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