[2025年10月1週号]
【北部】久慈市小久慈町でピーマンのハウス栽培に取り組む佐藤正義さん(50)。化学肥料や農薬散布の使用量削減に努め、環境負荷の低減に取り組む農業者として、2025年に県知事から「みどり認定」を受けた。佐藤さんは「関係機関のサポートがあって認定取得できた」と話す。

温室効果ガス削減貢献率が20%以上の農業者に与えられる三ツ星を取得

「病気をまん延させないようにハサミを使わず手で収穫する」と佐藤さん
みどり認定とは、みどりの食料システム法に基づき、環境負荷の低減に取り組む農林漁業者が作成した5年間の事業計画を、都道府県知事が認定する制度。税制面や補助金の交付で優遇されるなどのメリットがある。
東京都から地元の久慈市に戻り、22年にUターン就農した佐藤さん。農業の基礎知識を学びながら、県立農業大学校が主催するいわてグリーン農業アカデミーを24年に受講。環境にやさしい農業を学ぶと同時に、みどり認定の取得に必要な計画書を作成した。佐藤さんは「普及センターの職員の方に相談して、計画書の作成を進めることができた」と話す。
圃場には、カルガモのふんと、完熟発酵させたもみ殻を混ぜた堆肥を投入した。「土質が軟らかくなるように、投入する堆肥の量に気を付けている。生育が良くなるよう期待したい」と佐藤さん。25年には、ハウス4棟(6㌃)を使用してピーマンを栽培。「ピーマンの品質にも良い影響が出ている」と話す。収穫したピーマンはJAや市内の道の駅へ出荷する。
除草作業時に土の状態を確認 有機JAS認定取得にも意欲
畝間は除草シートを使用せずに中耕し、土が酸素を取り込めるようにしている。「土壌の成分が変われば生えてくる雑草の種類も変わる。除草は手作業で行うため大変だが、土の状態が把握できる大事な作業。栽培の目安にしたい」と佐藤さん。
「将来は有機JAS認証の取得が目標。これからも環境に配慮した農業を続けていきたい」と話す。