【新聞:岩手版】県産秋どりトマトに尽力 端境期出荷で所得向上

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

【新聞:岩手版】県産秋どりトマトに尽力 端境期出荷で所得向上

[2025年11月3週号]

 【磐井】「秋どりトマト」を栽培する一関市大東町の南野晋さん(60)は、販売単価が上昇する9月から11月にかけてトマトを出荷する。南野さんは「夏どりトマトと作業が重なるのは大変だが、岩手の秋どりトマトをPRできれば、さらなる販売単価向上が期待できる。より多くの生産者に興味を持ってほしい」と話す。

産地振興へ実績築く

「岩手のトマトは市場でも評価が高い」と南野さん

 トマトの販売単価は、全国的に流通量が減少する9月から上昇する。岩手県では9月以降のトマト出荷量が少ないことから、年平均販売単価は他県より低いという。南野さんが所属するJAいわて平泉トマト部会では、2023年に秋どりトマトの推進チームを設立。南野さんも同年から栽培を始めた。
 現在、南野さんはハウス19棟(45㌃)でトマトを栽培する。そのうち4棟(6㌃)が秋どりトマトだ。品種は「桃太郎みなみ」と「麗月」。「秋どりは皮が割れやすい」と裂果に強い品種を選択した。
 秋どりトマトの定植は7月。南野さんは「苗の日焼けに注意が必要。生長点が焼けると苗が枯れることがある」と話す。ハウスの被覆材には、遮熱材を塗布している。
 「葉かきや芽かきなどの作業は夏どりトマトと変わらない」と南野さん。繁忙期は最大で6人のパートを雇用するが「秋どりトマトの定植・着果と夏どりトマトの収穫が重なるのが大変」と話す。
 JAいわて平泉トマト部会の栽培面積のうち、秋どりトマトの割合は2割ほどだという。「秋でも岩手のトマトは十分に出荷量が確保できるという実績をつくりたい。これを市場にPRできれば、さらなる単価の向上につながると思う」と南野さん。「より多くの生産者から興味を持ってもらえるように、部会の実績などを通して収益性の良さを見せたい」と秋どりトマトの栽培に励む。


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