【新聞:岩手版】八幡平ひつじ 目指すは400頭規模

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

【新聞:岩手版】八幡平ひつじ 目指すは400頭規模

[2025年12月1週号]

 【盛岡北】羊の飼養やニンニク栽培に取り組む八幡平市松尾寄木の「狩野ファーム(代表・狩野高志さん=51歳)」では、「八幡平ひつじ」の飼料に同市内の企業から提供を受けた規格外のバジルなどを利用する。地域の企業と連携しながら羊を飼養し、2028年には400頭の飼養を目指している。

 県外で動物用医薬品の企業に勤めていた狩野さんは、八幡平市の景観に惹かれて移住を決意した。「岩手山の麓に、羊が放牧されている姿が似合うと思った」と24年に就農。現在、5㌃でニンニクを栽培し、ハウス2棟で「サフォーク種」を中心に羊約40頭を飼養する。
 黒い頭部と脚が特徴のサフォーク種。発育が速く、肉付きが良いという。主に生後24カ月以上の羊肉「マトン」を市内の産直に販売している。

「景観を生かした観光牧場を開いて、地域を盛り上げていきたい」と狩野さん

害虫対策も徹底 クマ警戒し電気柵も
 

 飼養する羊舎では害虫対策を徹底。ハウス内の側面に殺虫剤成分を含んだ防虫ネット「ペルネット」を張っている。また、羊舎周辺にはクマが出没しているため、電気柵の設置も予定している。「蚊やハエなどの害虫は病気の媒介など、羊の飼養に影響が出る。羊を健康に育てるためにも管理を徹底したい」と話す。


規格外バジルを飼料に


 羊には朝晩2回、1頭当たり約2㌔の飼料を与える。飼料には発酵飼料をベースに、同市の企業で花芽が付くなどして規格外となったバジルや、酒かすなどを使用。狩野さんは「免疫力の向上や夏バテ対策などの効果が期待できる」と話す。自社で栽培したニンニクの芽も与えている。

 「『羊肉の臭みが少なくて食べやすい』とお客さんからも反響の声をいただいている」と狩野さん。「羊を通して地域や企業をつなぎたい」と話す。
 羊の繁殖にも取り組み、26年には100頭、28年には400頭の飼養を目指している狩野さん。「月10頭の出荷を目標に、経営の安定化を図りたい」と意欲を見せる。

インスタグラム(写真投稿サイト)で飼養状況などの情報を発信中


ページ上部へ