[2026年3月3週号]
【北部】洋野町大野で酪農を営む清水利月さん(28)。農業大学校卒業後、北海道の農家の下で1年間学び、2020年に父・繁勝さんが経営する清水牧場へ就農した。地域の酪農を未来へつなぐため、共進会などへの参加を通して交流の輪を広げ、酪農技術の向上を目指している。
ホル共進会で優等賞
25年10月に北海道で開催された第16回全日本ホルスタイン共進会では、清水牧場が出品した「シミズファームリンジーサラダ」が国産2歳経産牛部門で優等賞1席を獲得した。体格を大きく仕上げるため、与える餌の量を調整し、状態を整えたという。

「牛の能力向上へゲノム(遺伝情報)解析にも力を入れている」と利月さん
「リンジーは県の共進会でも好成績を残しており、北海道や全国の牛とも戦えると期待していた」と利月さん。「大会前に体調を崩したが、本番までに回復し無事出品できて安心した」と話す。
清水牧場では搾乳牛95頭、育成牛80頭、和牛5頭を飼育。年間の生乳出荷量は約900㌧にのぼる。搾乳は朝と夕方の1日2回行い、作業を利月さん、繁勝さん、母、祖母、従業員の5人で分担している。牛1頭あたり1日に与える餌の量はおよそ30㌔。配合飼料のほか、牧草やデントコーンをバランス良く与え、健康管理に努める。
利月さんは、大野地区に住む同世代の農家8人と交流し、日頃から情報交換を行っているという。「酪農に関わる人を増やすため、興味を持ってもらえるような取り組みを考えている。高齢化などで離農する農家も増えている中、地域の資源をどう活用するか考えていきたい」と話す。
24年には全国ホルスタイン改良協議会の認定ジャッジマンの資格を取得した利月さん。「牛の見方が変わり、客観的に見る力を磨いた」と話す。共進会は酪農家同士の出会いの場でもあるという。「これからも積極的に参加して交流を広げたい」と意気込む。