[2020年9月2週号]
岩泉町 吉澤 誠さん(42)
就農して10年目になります。岩泉町国境の山林で、14万株の畑ワサビを栽培しています。掛金や補償内容を試算してもらって、2019年に収入保険に加入しました。
今までの経営を振り返ると大幅な減収の経験は無く、おおむね順調でした。しかし、今年7月の長雨の影響で土壌の湿潤状態が続き、6月に定植した苗が立ち枯れする被害が出ています。今年の苗は来年夏から収穫が始まるため、来年度以降の収穫量の低下が心配です。農業は自然相手のため、毎年が綱渡り状態ともいえますね。
畑ワサビを補償する制度はありませんでした。農業収入全体を補てんする収入保険は、いい仕組みだと思います。
NOSAI職員の方には、積み立て部分と掛け捨て部分の補償割合について、複数の加入プランを作成してもらいました。おかげで自分の経営に合わせた加入ができたと思います。加入を検討している方には、経営に合わせた補償内容に加入できるように、NOSAIに相談することをお勧めします。
補償があるのと無いのとでは、安心感が違います。自然災害以外にも、自分の健康状態や労働力が確保できず減収になった場合でも補償されるのは心強いですね。今後の目標は単収を増やすことです。そのためには、機械化できる作業を探求して、全作業工程の効率化・簡素化に取り組みたいです。
▽畑ワサビ350㌃