[2020年6月3週号]
【東南部】遠野市土淵町の株式会社遠野郷(留場和夫代表取締役)では、遠野市土淵町に「かっぱの茶屋」を4月にオープン。「この場所が地域住民の交流の場となり、地元の良さを観光客に発信していきたい」と奮闘中だ。
「地元の農業を発信する場や地域住民の交流の場、観光客の休憩所を作りたいと10年ほど前から考えていました」と同社営業企画室の有馬尊久さん(58)。地元の生産者など有志9人で2019年9月に株式会社を設立し、20年4月16日に「かっぱの茶屋」をオープンさせた。
「店内には、遠野市で栽培された農産物や市内の農業高校で作製されたホップ和紙のアクセサリーなど、約150種類の商品が並んでいます」と有馬さん。
看板メニューの「座敷わらしソフトクリーム」は、しつこくない甘さが特徴で、包み紙やへらは「和」をイメージしたデザインを使用し、味だけでなく目でも楽しめる商品になっている。現在、地域の野菜を使用したフレッシュジュースを思案中だ。
店内のスタッフは、農閑期を利用して地元住民5人を雇用する予定だったという。「新型コロナウイルスの影響で観光客が減少していることから、現在は待機していただいてますが、復帰後はスタッフと観光客の会話がにぎやかな場所にしたいですね」
今後について有馬さんは「新型コロナウイルスが収束したら地域住民の交流の場として利用していただきたいです。また、地域の農業のPRや発信の場として活動に力を入れていきたいですね」と意気込む。