[2018年4月3週号岩手版]
【宮古市】自家製スイーツとイベントが楽しめる宮古市宮町のカフェ「おちゃっこ(鈴木加代子店長=56歳)」がオープンして1年を迎えた。
地元産のイチゴを使用したスイーツが特に人気で、メニューには「地元の食材を生かしたい」という鈴木さんの思いが込められている。
「前の職場で手作りケーキを差し入れして、同僚に喜んでもらった」と鈴木店長。埼玉県から夫の実家がある宮古市への移住が開店の契機となった。2017年3月に、息子の彰悟さん(32)とともに営業を開始した。
鈴木店長は「今の時期は、旬のイチゴを使っています」と話す。ロールケーキとタルト、ストロベリージュース(各430円)は、クリームの甘さを控えイチゴの甘味と酸味を生かしたメニューとして人気が高い。
甘味・酸味・味の濃さ
イチゴは、同市の吉濱農園(吉濱孝明代表=36歳)のイチゴを使用。吉濱代表は「冬期の暖房と水分を少なめに管理して、食味の向上とコストカットに取り組んでいる」と話す。
吉濱代表のイチゴを鈴木店長は高く評価する。「甘みと酸味のバランスが良く、イチゴの味が濃い。素材そのものが良いので、よりおいしいスイーツを作れるようになった」
店では菓子作りなどのイベントも開く。「イチゴ以外にも地元産の食材をもっと使って、お店のファンを増やしたい」と意気込んでいる。
イチゴのスイーツの提供は、吉濱農園の収穫に合わせて5月末頃までを予定している。