[新聞:岩手版]第26回NOSAI岩手書写コンクール~生き生きした筆遣い~

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

[新聞:岩手版]第26回NOSAI岩手書写コンクール~生き生きした筆遣い~

[2016年11月3週号 岩手版]

2016-11-03-01

審査風景

NOSAI岩手(工藤忠義組合長理事)主催の第26回NOSAI岩手書写コンクール(後援=県、県議会、県教育委員会、NOSAI全国、農林漁業信用基金)の審査が先ごろ行われ、入賞者が決定しました。多くの作品をご応募いただきましたことを、本紙面をお借りして学校関係者ならびに児童・生徒の皆さまにお礼申し上げます。

26回目となるコンクールには今年も多くの参加をいただきました。県内284校(小学校201校、中学校83校)から総作品数2935点の応募がありました。

今回の課題は小学校1・2年生の部(1部)が「いわ」、小学校3・4年生の部(2部)が「花木」、小学校5・6年生の部(3部)が「新芽」、中学校・半紙の部(4部)が「自然環境」、中学校・条幅の部(5部)が「無限の可能性」でした。

NOSAI岩手では岩手大学人文社会科学部の玉澤岑砦(しんさい)氏ほか、審査委員会が審査を行い、入賞者221人と学校賞7校を決定しました。

入賞者には各地域センターを通じて表彰状と副賞を、また応募者全員には参加賞が贈られます。

入賞作品は来年1月6日から13日まで、盛岡市内丸にある株式会社テレビ岩手1階ギャラリーに展示します。

第26回書写コンクールの結果はこちら

審査講評

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玉澤岑砦(しんさい)先生

今年も例年並みの応募数があり、真剣に課題に取り組んだ作品がたくさん寄せられ嬉しく思いました。

今年の上位入賞作品は、いずれの部門も最優秀賞である知事賞の作品は筆遣い・字形ともに良く、線も生き生きしており、群を抜いて優れていました。

漢字は古代中国の人々の英知の結晶です。文字は二次元の平面に表現されますが、私たちは三次元の物体、たとえば人間の姿や建築のようにとらえて見ています。中国の蘇軾(そしょく)という人は「真(楷書)は立つがごとく、行(行書)は行く(歩く)がごとく、草(草書)は走るがごとし」と言いました。楷書は正装して真っ直ぐ立っている姿に似ているというわけです。

文字を書くということは、細かい観察力が必要です。手本をよく観察して、文字の設計図を頭に入れておいて、心を集中して筆を執らなければなりません。文字を書く学習を通して、さまざまな能力を培うことができると思われます。来年も一生懸命に取り組んだ作品が集まることを期待しています。


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