[2026年1月3週号]
ショウガ(10㌃)の栽培に取り組む陸前高田市米崎町の菊地康智さん(41)は、収穫したショウガを産直や企業に卸すほか、手軽に使えるように加工品を製造している。菊地さんは「安定出荷のため、規模拡大が目標。ショウガ栽培を通して地元に貢献したい」と話す。

「こな三陸ジンジャー」㊨と「ジンジャーアップコーディアル」を手に菊地さん。「収穫したショウガは三陸ジンジャーという名前で販売する」と話す

収穫したショウガ(提供写真=菊地さん)
ショウガは5月中旬から下旬に植え付けをし、11月上旬から収穫をする。収穫は手作業で行い、丁寧に水洗いする。ショウガは飲食店のほか、今年度は総菜製造会社へ出荷した。菊地さんは「飲食店オーナーが圃場へ来て直接取引もしている。そのつながりを大切にしつつ、企業向けの取引を増やしたい」と話す。
収穫したショウガは県内の企業に委託して、加工品を2種類製造する。「ショウガを手軽に使いたいけど手をかけるのが面倒」という顧客の声を反映させて、手軽に使えるパウダーとコーディアルを製造した。「コーディアルはシロップのようなもの。料理やスイーツに使っても風味の邪魔をしない」と菊地さん。「ショウガは体を温める効果がある。加工品を通してショウガ利用の拡大や健康増進につながれば」と話す。
規模拡大へ栽培記録集積
もともと県外で就職していた菊池さん。「2014年に移住してきたときに、ショウガの栽培を手伝ったことが栽培を始めるきっかけ」と話す。ショウガについて調べたところ国内の主な産地である高知県と陸前高田市は気候などの栽培条件が似ていることがわかったという。15年に1㌃の畑でショウガの試験栽培を開始。順調に生育したことから作付面積を増やし、17年から本格的に栽培を始めた。
「県内でのショウガ栽培の事例が少ないため、栽培の記録を毎年集積している」と菊地さん。「作付面積を増やし、出荷量を確保して安定供給できる体制を整えたい」と意気込む。