【新聞:岩手版】ヘーゼルナッツを生産・加工 ブランド化へ奮闘

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

【新聞:岩手版】ヘーゼルナッツを生産・加工 ブランド化へ奮闘

[2025年11月1週号]

 【盛岡南】「栽培に手間がかからない。誰でもどこでも簡単に栽培できる作物」と話すのは、盛岡市と雫石町の畑など約100㌃でヘーゼルナッツを栽培する滝沢市在住の内澤啓太さん(37)。加工・販売も手がけ、県内で栽培されたヘーゼルナッツ「IWATEZE(イワテーゼ)」のブランド化を目指して奮闘している。

「ヘーゼルナッツをたくさんの方に食べてもらって、おいしさを広めたい」と内澤さん

8品種250本を育成 生産者から買い取り視野に

 内澤さんは、2017年にnomos(ノモス)を起業。自家焙煎したコーヒー豆を販売する。「コロナ禍であらゆる物流がストップしたのを見て、地産地消を意識した。コーヒーと相性のいい食べ物を栽培したいと思った」と内澤さん。ヘーゼルナッツについて調べ「主要生産国のイタリアと岩手県は生育環境が似ていることが分かった」と就農を決意した。
 2021年にインターネットでヘーゼルナッツの苗木を購入。翌年、知人から借りた農地で、本格的に栽培を始めた。苗木を植えてから3~5年で収穫できるようになる。10年で成木となり、1本の木から約5㌔の収穫が見込めるという。
 内澤さんは、8品種のヘーゼルナッツの木を約250本育てる。「去年は数十粒しか収穫できなかったが、今年は10㌔ほど収穫できた」と笑顔を見せる。収穫までの作業は主に除草や剪定だけ。「どんな場所でも栽培できるので耕作放棄地問題の解決につながれば」と話す。
 岩手県内の生産者は、25年時点で30人。全体の栽培本数は700本だ。「ヘーゼルナッツの加工には機械が必要。全ての生産者が個々に加工して販売するのは大変」と内澤さん。「今後は他の生産者からもヘーゼルナッツを買い取り、加工・販売していきたい」と話す。
 内澤さんは「まずは、県内で生産されたヘーゼルナッツをブランド化して売り出し、生産者が増えるように栽培の魅力を広めたい」と意気込む。

ヘーゼルナッツの畑。肥料には馬ふん堆肥を使用


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