[2025年8月1週号]
【中部】北上市二子町で畜産農家として一歩を踏み出した髙橋大地さん(21)。2024年4月から同町の株式会社髙田畜産(髙田耕造社長・74歳)で働きながら、繁殖和牛2頭と子牛1頭を飼育する。髙橋さんは「いずれは一貫経営で自分が理想とする牛を育てたい」と話す。
県立農業大学校で畜産を学んだ髙橋さん。「動物は植物とは違って感情が分かりやすくて面白い。農家出身ではない自分でも畜産に挑戦してみたかった」と振り返る。24年3月に大学校を卒業後、同社に就職。主に肥育牛の飼育を担当しながら、自宅近くに借りた牛舎で繁殖和牛を飼育している。
同社との縁は、大学校1年生の時に枝肉共励会に同行したことがきっかけ。髙橋さんは「北上市の畜産農家と交流して、この人たちと同じ場所で働けたら楽しいだろうなと思った」と話す。
子牛の様子をこまめに観察

「畜産は自分が育てた成果が市場で形になるのが魅力」と髙橋さん
「未経産の親牛が出産したあと、子育てを親牛任せにしてしまい、子牛の体調をうまく管理できないことがあった」と髙橋さん。子牛の様子はこまめに観察することを心がける。「牛の資質は親から受け継ぐもの。才能を無駄にしない育て方をしたい」と話す。牛が生まれてから出荷されるまでを自分で計画できるところにやりがいを感じているという。
大学校で子牛の育成コストについて研究していた髙橋さん。配合飼料だけよりも、単価の安い発酵飼料も合わせて使うことで、子牛が生まれてから出荷するまでの期間で約5千~6千円コストを抑えることができ、成育にも大きな差がないことが分かったという。
髙橋さんは「いずれは一貫経営で自分が理想とする体型の牛や、質の良い肉になるような牛を育てたい」と意気込む。