【新聞:岩手版】働きやすい環境に フレックス制を導入 作業マニュアル自作

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

【新聞:岩手版】働きやすい環境に フレックス制を導入 作業マニュアル自作

[2025年7月1週号]

「収穫期は毎回5000本近くのキュウリが取れる」と佐藤さん

 【磐井】「農業は楽しいもの。休みなく働く辛いイメージを変えたい」と話す一関市千厩町の佐藤実さん(64)は家族と高校生から80歳までの「お手伝いさん」12人と共にキュウリの栽培に励む。のびのびと仕事をしてもらいたいという思いからフレックス制を導入。また、作業がしやすいようにキュウリの状態に合わせてテープを貼り、情報を共有する工夫をしている。

 勤めていた会社を退職後、2006年に就農した佐藤さん。休耕田や畑を借り受けて、ハウス3棟(7.5㌃)と露地(25㌃)でキュウリを栽培する。
 4月下旬から6月上旬にかけて定植。茎の成長に合わせて誘引作業を行い、生育に合わせて整枝作業も始める。「少しもったいないが、地面に近い節の摘花や摘芯、摘葉などは、病気対策やおいしいキュウリを作るための大事な作業」と佐藤さん。整枝作業は収穫時期まで続くという。
 5月下旬から収穫が始まり、9月末までJAに出荷する。佐藤さんは「長さが21~24㌢になったら収穫の目安。キュウリは成長速度が早い」と話す。収穫最盛期には、天候が悪くても1日2回、毎日欠かさずに収穫するという。

果実・葉の状態 色分けで共有

 「お手伝いさんが作業しやすいように」と作業マニュアルを自作した佐藤さん。収穫や箱詰めなどのほか、果実や葉の状態の確認を全員で分担。ハウス内では、キュウリの上のパイプに色分けしたテープを貼っている。「病状が分かり、すぐに対処するものは白色、病気で要観察のものは赤色のテープ。キュウリの状態が誰でもすぐ分かるように色分けしている」と話す。 

キュウリの状態がテープの色で判別できるように工夫している

 始業、終業時間を自由に決めることができるフレックスタイム制を導入した。「休憩時間も自由。お手伝いさんにはのびのびと作業していただいている」と佐藤さん。「『農業は大変だけど、面白さもある』とお手伝いさんに言ってもらえたことが一番の成功」と笑顔を見せる。


ページ上部へ