[新聞:岩手版]オリジナルワインの販売へ~ブドウに夢たわわ~

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

[新聞:岩手版]オリジナルワインの販売へ~ブドウに夢たわわ~

[2015年10月1週号 岩手版]

2015-10-1_21【花巻市】地元ワイナリーや紫波町のワイナリーの醸造担当・責任者を経て、「自分のワインを造りたい」と3年前に独立した花巻市大迫町亀ケ森の高橋喜和さん(44)。

今年から、自家産ブドウを念願の自分の醸造所でワインに仕込み、完全なオリジナルワイン販売へ向け準備を進める。

大学卒業後、地元のワイナリーに就職した喜和さんは、自分でもブドウを栽培しようと家族でブドウ園を開園。現在、90㌃(うちワイン用70㌃)の園地に「リースリング・リオン」「ミュラートゥガウ」「ツヴァイゲルトレーベ」の3品種を栽培している。

特に気を付けていることは、健全で強い樹体にすること。そして、できるだけ必要最低限の農薬散布にとどめること。醸造用品種のため、ブドウの房は小ぶりにし、収穫前に病害果や裂果した果粒を取り除き、収量を制限しながら味の濃い高品質のものを生産するよう心がけている。圃場の施肥管理は、宮崎県の肥料店から指導を受けながら、特に最近の気候の変化に対応するため、細心の注意を払う。2015-10-1_22

喜和さんがワイン造りに大きな影響を受けたのは、ワイナリー勤務時代に1年半、オーストリアの国立クロスターノイブルクワイン学校に醸造留学したこと。「ワインは気候・風土によって造り方がまったく違うので、その土地の風土に合ったブドウ栽培とワイン造りが基本」と本場のワイン造りをじかに見て学んだ。

オリジナルを造りたいと独立した喜和さんは、ここ3年間、秋田県鹿角市の「ワイナリーこのはな」と由利本荘市の「天鷺ワイン」に醸造を委託。独自のワイン造りに磨きをかけながら、年間5千本のワインを製造している。販売は、県内外の飲食店・酒販店や岩手県果実酒研究会の勉強会を通じて知り合ったソムリエやワインに携わる人々の紹介などで、少しずつ全国に販路を広げている。

収穫間近のブドウを手に「ようやく自分の畑のブドウを自分の醸造所で仕込み、完全なオリジナルワインを造ることができる。出来上がりが楽しみ」と約8千本のワインを仕込む予定だ。(上川)

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今年から稼働する醸造機材


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