[2017年4月1週号 岩手版]
【一戸町】黒ニンニクの蜂蜜漬け「ハニーブラック」を手掛ける「アンジュの台所」代表・野村光子さん(70歳、一戸町小鳥谷)。栄養価が高いといわれている黒ニンニクを蜂蜜に漬けることで、食べやすくスイーツのように仕上げた。そのまま食べるだけでなく、菓子や料理の薬味としても幅広く活用できることから購入者の好評を得ている。
「手間をかけ愛情を込めてお菓子づくりに励んでいます」と話す野村さん。今年の1月から販売している同商品は、疲労回復や高血圧予防などに効果があるとされている黒ニンニクを蜂蜜に漬けることで、臭いが減り、食べやすくなっている。「先日行われた試食会では、試食した3歳の子どもからも『美味しい』と喜んで食べていただきました。大人から子どもまで気軽に食べていただける商品です」と笑顔で話す。
数年前から黒ニンニクのはちみつ漬けを作り食べていたという野村さん。「とても食べやすい蜂蜜漬けを皆さんに知ってもらいたい。そしてこれが地域の活性化に繋がってくれれば」との思いが販売のきっかけだった。
加工に使っている材料は、県産の黒ニンニクと青森県産の蜂蜜。自らが足を運び吟味した黒ニンニクと蜂蜜だ。「安全・安心な材料を求めて電話帳やインターネットで情報収集し、直接足を運び試食することで材料を選びました。黒ニンニクと蜂蜜の味の相性も吟味し納得のいくものを使っています」と材料にも自信を持っている。
また、野村さんは同商品をもっと身近に楽しんでもらうため、様々な食べ方を考案している。なかでもお薦めはクラッカーにクリームチーズと同商品を乗せたもので、クリームチーズとの相性が抜群だ。
また、薬味として料理にも幅広く活用できるという。「厚めに切った豚バラ肉と野菜をハニーブラックと一緒に炒め、味噌などで味を調えたレシピは、蜂蜜が隠し味となりおいしいです」と料理への活用も推奨している。
今後は、ハニーブラック入りのパウンドケーキといった新商品開発や、販路を拡大することで、同商品の知名度アップや地域活性化に貢献していく考えだ。