【新聞:岩手版】スマート農業の習得へ

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

【新聞:岩手版】スマート農業の習得へ

[2024年1月3週号]

岩手県立農業大学校 畜産学科酪農経営科2年

「お世話になっている地域の方々に恩返しをしたいです」と菅野さん

西和賀町

菅野 光輝さん(20)

 実家の酪農業を継ぎたいと思ったことと、卒業生である母の勧めもあり入学しました。幼いころから餌やりなどを手伝っていて、楽しかったですね。

 実習では「アニマルウェルフェア(快適性に配慮した家畜の飼養管理)」の考えを大切にしています。牛が快適に過ごせるように、牛舎内を常に清潔にして、思いやりをもって接することを心がけています。牛のストレス軽減は乳量アップにつながるので、搾乳量が増えるとうれしいですね。

 卒業研究は、牛の飼料に混ざる「ワルナスビ」の除草がテーマです。有毒で、とげがあるワルナスビの成長を阻害するため、スーダングラスを1㌶植え付けました。スーダングラスは生育が早いことに加え、草丈が高く日陰ができるので、効果があることが分かりました。

 今年4月には花巻市内の農業法人に就職します。ロボット搾乳機を導入している法人なので、スマート農業の知識などを習得したいですね。削蹄師や家畜商などの資格取得にも挑戦したいです。

 離農する人が増えているのが現状ですが、祖父の代から続く酪農業を継いで、地域農業を盛り上げたいです。


ページ上部へ