【新聞:岩手版】注文すでに800箱「菜の花こーん」

農業共済新聞岩手版・東北営農技術版

【新聞:岩手版】注文すでに800箱「菜の花こーん」

[2019年7月3週号]

 【磐井】一関市大東町渋民の芦農園(芦謙二代表=37歳)では、菜種かすなどを肥料に使用してトウモロコシ2・5㌶を栽培。独自ブランド「菜の花こーん」としてインターネットなどで販売し、消費者から高い評価を得ている。地元のイベントにも積極的に参加して、PRに励む。

 

「今年のトウモロコシの生育は順調」と芦代表

適期を見計らい追肥

 芦代表は2011年に就農してから、同町興田のおきた営農組合で2年間の研修を受けた。

 「売り方次第で農業はもうかると思った。栽培が比較的簡単で、差別化もできる」と芦農園では13年からトウモロコシの栽培を始めた。現在はトウモロコシのほか、水稲4㌶、小ギク50㌃、アスパラ10㌃などを栽培している。

 「追肥は3回行う。トウモロコシはずっと肥料を吸い続けるのでタイミングが難しい」と話す芦代表。使用する自家製の堆肥は、牛ふん、もみ殻のほか、菜種油を搾った菜種かすを混ぜて作る。「地元の油工房の菜種かすを使っている。実の大きなトウモロコシに育つ」と話す。

通販サイトで優良賞

3月から7月にかけて播種を行い、収穫は7月から10月頃まで行う

 菜の花こーんは地元の産直や道の駅のほか、インターネットでも販売。注文はすでに800箱を超え、7月中旬から1日50箱ずつ発送を予定しているという。ネットレビューでは高い評価を受け、通販サイトでは全店舗のうち1%しかもらえないという月間優良賞を獲得した。「菜の花こーんは糖度17度以上の強い甘さが特長」と自信を見せる。

 芦代表は8月に開催される「一関夏まつり」に屋台を出店して、菜の花こーんのかきあげを販売する予定だ。「地元のみなさんから愛されるトウモロコシを作りたい。『トウモロコシといえば芦農園』といわれるように、地元のイベントにも積極的に参加してPRしたい」と意気込む。


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